当時を振り返ると、よくその英語力でチャレンジしたなってぐらい英語まだまだだったんですが、
それでも、自分の世界が広がっていくのにワクワクが抑えきれずに、ぶっ飛んだ体験をしようと色々探しているときに見つけたのが、お手伝い募集しているジプシーでした。
結論から言うと、この体験は僕の人生の中でも5本の指に入る重要なイベントになりました。
今回はそんなニュージーランドでのワーキングホリデー体験をご紹介します。
それでは、はりきってどうぞ!
ワーキングホリデーで来たのにワークがない
ニュージーランドのワーホリを決めて、さあどこに行こう?って段階になってからは早かったです。
直感と響きだけでクライストチャーチにしました。
何も知らなかったので、まさか到着して仕事があんまりないとは思っていませんでしたけどね。
クライストチャーチは、大きな地震があった場所で、いわゆる街中も平日の昼間はひっそり静まり返っていた頃なので、まだ復興間もない頃です。
そうは言っても何年かは経っていたため、「ああ、日本って災害復興早いんだな」と感じたのを覚えています。
仕事もそんなにオーストラリアの都市のようには募集されていませんでした。
活気があまりにもなくてとてつもなく不安になったことも覚えていて、そのせいで引きこもりになってしまいました…
と言うのは冗談ですが、引きこもりになったのは本当です。意図的な引きこもりです。
今回はオーストラリアの時と違って、ある程度お金に余裕を持ってきたので、とにかく自分のやりたいことをするぞ!と意気込んでいまして、まず最初にやったのが、引きこもって本を書くでした。
シェアハウスで1ヶ月ほどこもりまくりで、生きるための食料を買いに出る以外は部屋からも出ないようなかなり筋金入りの引きこもりを発揮しました。
多分才能あるんでしょうね。
同じ家に住んでいた人たちは、ちょっぴり怖かったかもしれません得体が知れな過ぎて。
本は、これまで生きてきた人生の総まとめのような内容で、この行動を振り返ってみたときに、
この本のおかげで、と言うかこの本をまとめて脳内を整理したおかげで自分に芯ができたなあと感じています。
何が起きてもブレなくなりました😅
ウーフでテカポ湖方面へ
ウーフとは?
World Wide Opportunities on Organic Farms「世界に広がる有機農場での機会」の頭文字です。
お金のやりとりのない、人と人との交流です。
WWOOFのサイトを通し様々な人と友達になり、その関係性を深化させ、オーガニック生活を知り、新しい知見を得て、価値観の多様性を感じ、自分を向上させていくものです。家族のような気持ちで、何をしたら相手が喜んでくれるかをお互いが念頭に置きながら一緒に短い間生活します。
「食事・宿泊場所」と「力」そして「知識・経験」を交換します。
自分が持っているものをあげ、持っていないものをもらう、というとてもシンプルなしくみです。その関係に、お金のやりとりは一切ありません。
WWOOFジャパン公式サイトより
お金には余裕があったので、仕事じゃなくてちょっと変わったところに行こうと企てていたら、ウーフのサイトで面白そうなところを見つけてコンタクトを取ってみました。
ここのジプシーたちは、総勢3家族の子供が全部で6人ぐらいで、牛馬鶏犬猫ロバ等々、動物たちもわんさかでした。
そこの子供達は義務教育を受けていません。
世界各国から来た僕みたいな旅人と交流して、いろんな価値観に触れさせることで人間形成をしていくと言う教育方針みたいです。
大きくなったらどんな大人になるのか本当に楽しみ過ぎる。
ちなみに日本人はこれまで誰も来たことがなかったみたいです。
ここでみんな集まって飯食ったりするんですけど、世界一星空の綺麗なテカポ湖から車で30分とかの場所だったので、流れ星ビュンビュンの肉眼で人工衛星の軌道確認もはっきり可能でしたよ。
奥に見えるバスみたいなやつがいくつも空き地に鎮座していて、そこの中が部屋になっていて寝れます。
毎日お父さんたちが仕事から帰って来たら、ご飯ができるまで広大な敷地で基本的にはフリスビー。
明日こそは何か違うことかなー?と思っても基本的にはフリスビーでした。
たまにじーちゃんばーちゃんが犬を連れて遊びにきたんですが、犬がガチ過ぎて来ないで欲しかったです。
とにかくブッ飛んだ方々でした皆さん。
仕事はと言うと、朝起きたら牛の糞をスコップで一輪車に乗せて糞置き場まで運ぶ、以上。
あとは子供達と絡んであげてねーって感じでしたね適当な感じ。
休みの日にはバーベキューをしてラムチョップを食いまくって、ウィスキーのコーラ割りをしこたま飲んで、酔っ払ったまま近くの川に行って崖から飛び込みまくって、山道をハイキングして、帰ったら星に願いをして、とか、死にかけながらも大自然の全てを堪能できる生活がかなり気に入りました。
ママたちも家事をして育児をして、飯時になったらワイワイ喋って、なんかここにいるとシンプルで全ての無駄を削ぎ落とした人間本来の生活を垣間見た気がしました。
え、星に、色がついているけど、え…マジ?夢かな?
そんなこんなして、恐ろしく時の流れを忘れる生活を送っていたある日の早朝4時ごろだったと思います。
まだ肌寒かったのでトイレが近くて、トイレは離れたところにあったので、バスから出て寝ぼけ眼をこすりあくびをしながら外に出ると、
え…
嘘でしょ?
マジ…
え…
見上げた夜空には、ただのいつもの綺麗な満天の星だけではなく、赤や青や黄色や緑や色の付いた星々が織りなす一つの詩的な絶景が広がっていました。
え…
えーー?
えー
本当にそれしか言葉が出てこなかったのを覚えています。
「写真はイメージです」になってしまって申し訳ないのですが、
ほんとこんな感じ。
ジプシーママ曰く、全ての条件が揃ったときに見れる激レアな星空だとのことでした。
しばらくそこに佇んでいたのは言うまでもありません。
そして翌日からもまたあれを見たい!と言う強い欲望が出てきて、朝方ひょっこり見上げては見たのですが、それっきりでしたね。
ただの満天の綺麗な星空。
「流れ星も流れて天の川も見えて人工衛星にも手を振れるただの満天の綺麗な星空かあ、なーんだ」
ってかなりすごい境地ですよね。笑
調べてみると、星の色は星の表面温度と関係があるようです。
そうこうしている内に、そこでの生活にもだんだん飽きてきました。
それで街へ戻ることにしました。
普通の生活、普通の毎日
もう一度念を押しますが、当時の僕の英語力はマジでカス以下でした。
メールできてるじゃん!と思う方もいるかもしれませんが、メールは時間かけて辞書引いて作ればそれなりの文章は誰でも作れます。
ただ会話となると、全く反射神経が構築されてない段階だったので、自分で自分にフラストレーションがまだまだある時期でした。
それでも金ならあるからやりたいことは全部やるモードに入っていたためか、行動力の鬼と化していたのでこの体験ができたわけです。
街に戻ってからも、あの星空のことを思い出す日々が続きました。
頭の中は引くほど美人とデートしたその後みたいな感じ。
街に戻って見るこう言う公園の風景とのギャップに苛立ちさえ感じていたかもしれません。
その後は、仕事も見つかり、家もすんなり決まり、またいろんな人との出会いを楽しみながら生活をしましたが、ニュージーランドは通貨がとてつもなく弱いことに気付き、
その当時はですが、例えばニュージーランドドルで10,000ドル貯めても、感覚としては100万円ぐらいあるんですが、いざ日本円に換算すると65〜70万円ぐらいでしたので、謎にそれで萎えて帰国しようと決意しました。
その後は適当に旅してまたいろんな人と出会って美しい景色を見て、ニュージーランドを満喫して延半年もいなかったと思います。
綺麗な国でした。
まとめ
いかがでしたか?
ニュージーランドは本当に美しい国です。
もし今行ってみようかなどうしようかなと考えている方がいたら、間違いなく行くべき!
どこでどんな出会いがあり、それが影響して自分を大きく変えてくれるか本人にさえもわかりません。
だからこそ、自分の直感に従って大きく行動してみる、その積み重ねだけが、自分でも想像もしなかったようなところまで連れて行ってくれます。