日本人は英語が苦手だ、シャイだ等と言われていますが、これは恐らく「苦手意識や劣等感というものから生まれる恐れや不安のせいで、本来話せる英語の能力よりもガクンと低いパフォーマンスになっている」というのが正しい表現だと思っています。
確かに、怖いですよね。特に初心者であればあるほど、何言ってるかわかりませんすいませんですら英語で伝えることができないのですから閉口する他ない時期もあるでしょう。
まず、大切なことは、それでもいいってことです。そんな自分を許してあげて下さい。
じゃないと、こんなはずじゃないとか言って抵抗しようとすれば、プライドが邪魔して次のステップに進めません。
そして、ちゃんと向き合って次のステップに進むために、今回は恐れや不安に打ち勝つためのメンタル的な方法をご紹介します。
大前提として、恐れや不安は完全には失くせないので抵抗しない
身もふたもない事を書いてしまいました。
どんな大舞台で活躍する一流の人たちも、死ぬまで恐れという感情は沸き起こってきます。
そもそも恐れというプログラムはしっかりと我々人間に組み込まれているので、そのプログラムだけをスイッチオフにするという事は不可能なんですね。
振り返ってみて下さい。あなたが何かを恐れて不安を感じた時のことを。
それがどんなシチュエーションであろうと、基本的に未来志向の時に発生する感情なんです。
例えば英会話でいうと、国際交流パーティーに行きました。
あるテーブルにつきました。英語が流暢に話せる人が既に会話をしています。
席についてhiとは言ってみたものの、どうやって会話に割って入ろうかタイミングがつかめない時。
これも一つの恐れです。もちろんタイミング悪くただ割り込む事が良いのかといえばそうではないですが、恐れにさいなまれて何も話さないよりはまだマシと言えるでしょう。
この場合は、タイミングが悪くて相手を不快にさせたらどうしようとか、そもそもこの時点で何話しているかわかんないから入ったところで会話が続かなかったらどうしようとか、この人たちよりも発音が悪くていざ話し始めたものの伝わらなかったら恥ずかしい思いをするとか、
そういった全ての思い込みは、まだ起こりもしていない未来をネガティブに想像してしまったがために、結局会話に入らないでおくという自分を創造してしまったと言えます。
これでは英語の上達に繋がりません。
この恐れは克服できないと最初に言いましたが、はっきり言ってそれでいいんです。
一番大切な事は、こうやって自分が不安を感じている時のことを客観的に理解しておくことです。
そして次同じような場面に遭遇したら、あ、今恐れてる恐れてると感じましょう。
抵抗することをやめることがステップ1です。
恐れや不安に行動をかぶせていく
そもそも、英語を話せるようになりたい!という強い気持ちってすごく大胆で生き生きとした素晴らしい目標だと思います。
でも、その過程で自分の心が保守的になってしまう、つまり上の例で行くと会話に挑戦しようとしない態度、それが自分の目標の鮮度を悪くしてしまうんです。
では、逆にポジティブな例を考えてみましょう。
上の例では国際交流パーティーで席について、既に始まっている会話があるという状況でした。
ここでは大前提として、初心者で英語もそんなに話せないという場合です。
会話も始まっていて自分も初心者でどうしたらいいんだろう!じゃなくて、常にシンプルでいて下さい。
今席についたばかりなのだからどんなタイミングでもまず自己紹介をしましょう!
sorry for interrupting, but I just have arrived right now so let me introduce myself (邪魔してごめんねー今着いたばかりだから自己紹介させて!)
ぐらいの積極的な態度で割り込んじゃいましょう。
そうすれば注意はあなたに集まります。そこで練習していた自己紹介をしてみましょう。
はっきり言ってそれだけでももう帰っていいぐらいです。よくやった自分!って具合で。
その後の展開は、
自己紹介に対して質問されるか、
聞くだけ聞いてよろしくねーってなってすぐさっきの話の続きが始まるか、
自己紹介まだしてなかったねみんなでしようかってなるか、
どれでもいいんですけど、自分が到着した瞬間に景気付けの自己紹介をしておくのとしてないのでは、その後の自分のやる気も全然違ってくるのは明白です。
この流れをパターン化しておけば、以前に不安でガチガチになっていた時と比べても格段に会話を楽しめるようになるはずです。
恐れや不安は、行動をかぶせてしまわない限り、最悪の場合どんどん増強してしまうので、芽が小さい段階で手を打っておくという方法です。
オンライン英会話に初めて挑戦するときでも同じですね。
先生との会話が続かなかったり、何を言ってるのかわからなかったらどうしようという恐れや不安には、自己中心的になるという行動をかぶせてあげればOKです。
初心者のうちは、会話の主導権は先生にあると思います。
ですから、会話の流れをつかめなかったらあれわかんないどうしようどうしようとなってまたガチガチになってしまうので、もしわかんなくなったら、自分で話したいことや聞きたいこと、チェックしてほしい発音等、次のトピックに半ば強制的に移ってしまってOKです!
それって失礼なんじゃないの?とか思う方もいると思います。もちろん礼儀正しくはありませんが、逆にガチガチで何も喋らなくて先生が聞いたことも分かってるのか分かってないのかよく分からないという状況よりは、先生との関係を築くのに役立ちますし、先生もその方がありがたいでしょう。
恐れを恐れなくなる
ステップ1でお話しした通り、恐れという感情は人生とセットで我々人間に生まれつき備わっているプログラムです。ですから消滅する事はありません。
でも、英語のアウトプットの時の話で今回はお話ししていますが、それ以外での時にもこの方法は役立てることができます。
恐れに抵抗しない
客観的に恐れを理解しておく
都度恐れに気付く
そして恐る間も無く行動をかぶせる
この流れを意識していれば、いつの間にか恐れがやってくることを恐れなくなります。
人それぞれ恐れるもの不安なものは全く違います。
ただ一番やってはいけないのが、いつ何に恐れたのかを把握せずに、ただ避けて考えようとしないで、自分の恐れに対して無知のまままた同じような場面を延々と繰り返し続けることです。
まとめ
そもそも完璧じゃなくていいんですよ。大事なのはそれでも英語を学び続けること。
これに尽きます。
もちろん失敗もあるでしょう。いろんな起きもしないことをネガティブに考えてしまって行動できないという時期もあるでしょう。それでもいいじゃないですか。
一旦リラックスして下さい。そんな自分を変えたいと思ってこの記事をここまで読んでくれたあなたは、大丈夫です。必ず英語が話せるようになります。
自分のペースでコツコツと継続だけはやめないで下さいね。そしてよし勇気を出すぞっていうタイミングがきたらまたこの記事を読んでみて下さい。
一緒に頑張っていきましょう!